AsrockのマザーボードB450 pro4でM.2 SSDが認識されないという不具合が生じました。
原因と回避策について説明します。

※回避策を施することは改造行為となり、メーカ保証が受けられなくなります。作業はご自身の責任おいて実行してください。改造が困難だと思われる方は無理に改造しないようにお願いします。

最近、秋葉原の某ショップで激安で販売されているSUNEASTのM.2 SSDですが、PCのマザーボードで認識されないという事例が多発しています。マザーボード側のBIOSアップデートで回避できる場合はよいのですが、それすらできず泣き寝入り状態となるケースも多々あり、回避策がないか検討してきた結果、単純な改造で回避する方法が見つかったので共有します。

製品名:SE900NVG3-2TB
    SUNEAST SE900 NVMe PCIe Gen 3.0 x 4
代理店:旭東エレクトロニクス

マザーボードで認識されない原因
M2端子の73ピンがNC(電位不定)となっているため
解析
テスタで①75ピン~73ピン間、②75ピン~71ピンの抵抗値を測定しました。①の結果はOL(オーバロード=開放状態)、②の結果は0オーム(=短絡なので同電位)
M.2規格の資料を読むと71ピン、73ピン、75ピンはGNDとなっています。73ピンに関してはOptionでVIO_CFG_GNDに設定することも可能となっています。VIO_CFG_GNDとは推測ですがメモリモジュール上のチップのIO電圧を外部設定する場合の信号RTN用のGNDだと思われます。しかしながら73ピンをNCでよいとは一切書かれていません。従って、73ピンをNCとしたSUNEAST側に問題があると考えます。
結論
写真に示したように赤丸部分のランド間をショートさせると73ピンはGNDとなり、もう一枚の写真にあるようにBIOSで認識されることが確認できます。1005サイズの0Ω抵抗があれば実装してもよいです。


SUNEAST_M2_SSD_1


SUNEAST_M2_SSD_2